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2026.10.19

AIで記帳が安くなる時代に考えたい、経理と資金繰りの備え

AIの普及によって、経理の仕事は変わり始めています。

領収書や請求書の読み取り、仕訳の作成、数字の集計などが効率化されれば、記帳代行の料金にも変化が出てくるでしょう。中小企業にとって、経理の負担や費用が減ることは歓迎すべきことです。

一方で、世界的なAI投資の過熱や、いわゆる「AIバブル」を心配する声もあります。

経理が便利になる今だからこそ、外部環境が変わったときにも対応できるよう、自社の数字と資金繰りを把握する体制を整えておきたいところです。

記帳の効率化が進むと、サービスの選び方も変わる

会計ソフト側でも、AIによる記帳や確認作業の自動化に向けた取り組みが進んでいます。例えば、freeeは記帳エージェントなどを備えた仕組みを発表しています。

こうした技術が広まれば、入力や集計を中心とした業務では、価格競争が強まると考えられます。

その際に確認しておきたいのは、料金とあわせて「どこまで対応してもらえるか」です。

自社で数字を確認し、次の行動を決められる会社であれば、必要な作業だけを外部に任せる方法もあります。一方、経理担当者がいない会社や、社長が現場と経営を兼ねている会社では、記帳の前後にある確認や相談まで必要になることもあります。

同じ「記帳代行」という名称でも、対応範囲によって社長に残る仕事は変わります。料金を比較するときは、社内で担う作業も含めて考えることが大切です。

AIバブルの影響は、身近な取引から届く可能性がある

AIへの投資熱が今後どう変化するかは分かりません。また、AI関連企業の株価が下がっても、実務に役立つ技術の活用が止まるとは限りません。

ただし、AIへの投資や収益への期待が崩れた場合の金融市場への影響は、IMFもリスクとして挙げています。

仮にその影響が景気や企業の資金調達に広がれば、地域の中小企業にも、取引先の設備投資延期や発注減少、入金の遅れといった形で届く可能性があります。

AI関連企業と直接取引をしていなくても、自社の取引先を通じた影響は考えておく必要があります。

こうしたときに困るのが、状況を把握するまでに時間がかかることです。

「利益は出ているはずなのに、預金が減っている」
「売上はあるのに、支払いが先に来て資金が足りない」

帳簿ができていても、入出金の時期まで見えていなければ、対応が遅れてしまうことがあります。

数字を把握し、必要な相談につなげられる体制を

経理の効率化で生まれた時間は、会社の状況を確認するためにも使えます。

売上や利益の変化、今後の入金予定、給与・税金・借入返済などの支払いを確認できれば、早めに検討できる選択肢が増えます。

金融機関への相談でも、自社の現状や今後の見通しを説明できることが大切です。日々の経理と金融機関への説明がつながっていれば、相談に必要な情報を整理しやすくなります。

社長だけでは整理しきれない場合には、会社の状況を理解し、数字と実態の両面から金融機関との対話を支える相談相手がいることも、一つの備えになります。

まずは、次の点を確認してみてください。

・直近の売上・利益と、預金残高の動きを把握できているか。
・数か月先の入出金を見通し、入金が遅れた場合の影響を確認できるか。
・資金繰りに変化があったとき、必要な情報を整理して相談できる相手がいるか。

AIの進化は、経理を整える好機です。

効率化によって費用や手間を抑えながら、経営判断に必要な情報を使える状態にしておく。その積み重ねが、環境の変化に対応する力につながります。

株式会社eLectio Raiseでは、日々の経理業務に加え、経営状況や資金繰りの整理、金融機関への説明準備・面談時のサポートを行っています。

「数字は出ているけれど、今後の資金繰りが見えにくい」
「金融機関に何をどう相談すればよいか整理したい」

そうした段階から、お気軽にご相談ください。

群馬県、埼玉県の中小企業を中心にバックオフィス支援『社外経営管理部™︎』を展開するeLectio Raise

参考資料

・freee株式会社「freee Agent Hub」と新たなAPIに関する発表(2026年4月16日)
https://corp.freee.co.jp/news/20260416freee_freeeAgentHub&API.html

・IMF「世界金融安定性報告」(2026年10月)
https://www.imf.org/en/publications/gfsr/issues/2026/10/13/global-financial-stability-report-october-2026